2.7. GRUBメニュー設定ファイル

設定ファイル(/boot/grub/grub.conf)は、ブートするOSの一覧を作成するときにGRUBのメニューインターフェイスで使用されますが、基本的に、これによりユーザーは事前設定の実行できるコマンドグループを選択できます。項2.6に示されるコマンドが使用できるほか、設定ファイル内でのみ使用できる特殊コマンドもあります。

2.7.1. 設定ファイル構成

GRUBのメニューインターフェイスの設定ファイルは /boot/grub/grub.confです。 メニューインターフェイス用のグローバル設定を行うコマンドはファイルの一番上に配置されています。その後に、メニューにあるそれぞれの 各オペレーティング カーネル、又は各オペレーション システムのエントリが続きます。

Red Hat Enterprise Linux又はMicrosoft Windows 2000をブートするように設計された最も基本的なGRUBのメニュー設定ファイルは次の通りです。

default=0
timeout=10
splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz

# section to load Linux
title Red Hat Enterprise Linux (2.4.21-1.ent)
        root (hd0,0)
        kernel /vmlinuz-2.4.21-1 ro root=/dev/sda2
        initrd /initrd-2.4.21-1.img

# section to load Windows
title Windows
        rootnoverify (hd0,0)
        chainloader +1

このファイルは、 デフォルト オペレーティングシステムのRed Hat Enterprise Linux でメニューを 作成するようGRUBを設定し、10秒後に自動的にブートするよう設定します。 オペレーティングシステムのエントリとシステムのディスクパーティション テーブル固有の コマンドの2つのセクションが与えられます。

注意注記
 

デフォルトでは整数値が指定されているので注意してください。 これはGRUB設定ファイルにある最初のtitle 行を参照します。Windowsセクションをデフォルトにしたい場合、 default=0の値を default=1に変更します。

GRUBのメニュー設定ファイルにて複数のオペレーティングシステムをブートする方法はこの章の説明範囲を越えるものです。その他のリソースの一覧は 項2.11を参照ください。

2.7.2. 設定ファイルディレクティブ

GRUBのメニュー設定ファイルでよく使用されるディレクティブは次の通りです。

メニュー設定ファイルに人間が読めるコメントを追加するには 行の始めにシャープ(#)を挿入してください。