Red Hat Enterprise Linux 3: IBM® S/390® 及び IBM® eServer™ zSeries® アーキテクチャ用 インストールガイド | ||
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X (X Window システム)の起動に問題があるようなら、 X Windowシステムがインストールの実行中にインストールされていない可能性があります。
X Windowシステムが必要な場合は、Red Hat Enterprise Linux CD-ROMからそのパッケージをインストールするか、 アップグレードを実行します。
アップグレードを選ぶ場合は、X Windowシステムパッケージを選択し、アップグレードパッケージの 選択の過程で GNOME か KED のどちらか、または両方を選びます。
X Window システムをインストールしていて、グラフィカルログインマネージャで Red Hat Enterprise Linuxシステムにログインする場合は、X Display Manager Control Protocol (XDMCP)を使用可能します。 このプロトコルでユーザーはいずれのX Window システム互換のクライアント (ネットワーク接続されているワークステーションやXターミナルなど)からも 遠隔からログインすることができるようになります。 XDMCPを使ってリモートログインを使用可能にするには、 vi や nanoなどのテキストエディタで Red Hat Enterprise Linuxシステムの/etc/X11/gdm/gdm-configファイル 内の次の行を編集します。
[xdmcp] Enable=false |
この行をEnable=trueに編集して、 ファイルを保存してからテキストエディタを終了します。 ランレベル5に切り替えてXサーバーを起動します。
/sbin/init 5 |
クライアントマシンから、Xを使って リモートXセッションを開始します。例えば、
X :1 -query s390vm.example.com |
コマンドがSDMCPを介してリモートXサーバーに接続し (s390vm.example.comにはリモートXサーバーの ホスト名を入れます)、クライアントシステムのディスプレイ:1 にリモートグラフィカルログイン画面を表示します(通常、
また、nested X サーバーを使って リモートデスクトップセッションにアクセスすることもできます。 これは、現在のXセッション内にウィンドウとしてリモートデスクトップを開きます。 XnestでユーザーはローカルXセッション内にnestedする リモートデスクトップを開くことができます。例えば、次のコマンドで Xnestを実行します。 s390vm.example.comにはリモートXサーバーの ホスト名を入れます。
Xnest :1 -query s390vm.example.com |
セットアップエージェントでユーザーアカウントを作成しなかった場合は、 rootとしてログインして、rootに割り当てているパスワードを入力します。
rootのパスワードを思い出せない場合、システムをlinux single としてブートします。
シングルユーザーモードでブートして、#プロンプトが出たら、 passwd rootとタイプします。 これで root の新しいパスワード が入力できるようになります。この時点で、shutdown -r nowとタイプすると新しい root パスワードでシステムを再起動することができます。
ユーザーアカウントのパスワードを忘れた場合は、rootとして操作する必要が あります。rootになるには、 su -と入力した後にプロンプトの 要求に応じてrootパスワードを入力します。そして passwd <username>と 入力して下さい。これで指定されたユーザーアカウントの新しいパスワードを入力し直すことがきます。
グラフィカルなログイン画面が出ない場合は、ハードウェアの互換性問題を確認してください。 ハードウェアの互換性リスト は次のサイトにあります。
http://hardware.redhat.com/hcl/ |