システム管理者にとって、またセキュリティの面からなぜCIPEを使用した方がよいのか、 理由がいくつかあります。
Red Hat Enterprise Linux の出荷時にはCIPEが一緒に含まれているので、すべてのRed Hat Enterprise Linuxエッジマシン (例、ファイアウォールやゲートウェイ)及びイントラネットに接続したい個別のクライアントに 利用できます。また、Red Hat Enterprise Linux にはCIPEサポートしている暗号サイファも含まれています。
CIPEは、標準BlowfishまたはIDEA暗号化アルゴリズムのいずれかを使用して暗号化をサポートします。 お住いの国の暗号転送規制によっては、イントラネット上のすべてのCIPEトラフィックを暗号化する ためにそのデフォルト(Blowfish)を使用しても良いでしょう。
CIPEはソフトウェアベースであるため、Red Hat Enterprise Linuxを作動できる古いマシンや余剰マシンをCIPEゲートウェイ にすることができるので、2つのLANを安全に接続するために高価なVPN専用ハードウェアを購入する 必要が無く、企業にとって経費を節約することができます。
CIPEは、iptables、ipchains、その他規則ベースの ファイアウォールと関連して機能するよう積極的に開発されています。 既存のファイアウォール規則と共存するのに必要とされるのは、 受信CIPE UDPパケットのピア着信だけです。
CIPE 設定はテキストファイルで行なわれ、これによりネットワーク上ではうまく機能しない 多数のグラフィカルツールを使うこと無く、管理者は遠隔操作でCIPEサーバーとクライアントを設定 することができるようになります。また、CIPEはネットワーク管理ツール でも設定できます。