1.6. ネットワークインストールの準備

注意注記
 

ネットワークベースのインストールを実行している場合、 インストールCD(または、他いずれのタイプのCDも)がホストパーティションの ドライブにないことを確認してください。 ドライブにCDがあると予期せぬエラーの原因となる恐れがあります。

Red Hat Enterprise Linux インストールメディアがネットワークインストール(NFS、FTS、HTTP経由)か、 ローカルストレージからのインストールのどちらかに利用できなければなりません。 NFS、FTP、HTTPのインストールを行なっている場合は、次の手順を使用します。

ネットワークからのインストールに使用するNFS、FTP、HTTPサーバーは、 完全なRedHat/ディレクトリを提供できる別々の マシンでなければなりません。RedHat/base/ディレクトリと RedHat/RPMS/ディレクトリが使用でき、 全インストールCD-ROMからのすべてのファイルが配置されている必要があります。

注意注記
 

以下で指定されているディレクトリは/location/of/disk/space/に該当します。 つまり、RedHat/ディストリビューションディレクトリ 自体は含まず、これの配下にあるディレクトリということです。 例えば、インストールステージサーバー上の/export/redhat/内にRed Hat Enterprise Linux 3インストールファイルがある場合、 /location/of/disk/space/は、 /export/redhat/になります。

インストールCD-ROMからRedHat/ディレクトリを インストールステージサーバーとして動作するLinuxマシンにコピーするには、 以下の手順を行ないます。

1.6.1. NFSインストールにISOイメージを使用する

NFSインストールでは、インストールツリー全体をコピーするのではなく、 ISO(または、CD-ROM)イメージを使うことができます。 ディレクトリの必要なISOイメージ(バイナリRed Hat Enterprise Linux CD-ROM)を配置したら、 NFS経由のインストールを選びます。それから、インストールプログラムを そのディレクトリでポイントしてインストールを実行します。

インストールをする前にISOイメージが完全であることを検証することで、 NFSインストール中に頻繁に遭遇する問題を回避する役に立ちます。 インストール実行前にISOイメージが完全であることを検証するには、 md5sumプログラムを使用します (各種オペレーティングシステムに使用できる数多くのmd5sum があります)。md5sumプログラムは、ISOイメージとして 同じサーバー上にあるはずです。

注意注記
 

ISOイメージには md5sum が組込みになっています。ISOイメージのチェックサム整合性を テストするには、インストールブートプロンプトで次のように入力します 。

linux mediacheck

さらに、updates.imgと呼ばれるファイルがインストール元の ディレクトリに存在する場合は、インストールプログラムの更新に使用されるものです。 Red Hat Enterprise Linuxの各種インストール方法、及びインストールプログラム更新の適用方法についての 詳細はanacondaRPMパッケージのファイル install-methods.txtを参照してください。

注意注記
 

ISOイメージは、Red Hat Enterprise Linux の1リリース、1タイプ用のISOイメージしか ディレクトリ内に持てません。