Red Hat Enterprise Linux 3: IBM®eServer™iSeries™及びIBM®eServer™pSeries™ アーキテクチャ用 インストールガイド | ||
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システムがブートしない場合に、 インストールディスクをレスキューモードで使用することができます。 レスキューモードでシステムのディスクパーティションにアクセスすることができるため、 インストールを救出するのに必要な変更を行なうことができます。
レスキューモードでブートするには、次を変更してインストールプログラムの ブート方法の説明に従います。 NWSDで、IPLパラメータフィールドを'rescue'(引用符を含む) に設定するか、SCSIドライバをロードする必要がある場合は'dd rescue'に設定します。pSeriesシステムでは、YABOOTプロンプトでデフォルトの カーネル名の後にrescue または dd rescue(引用符は付けない)を指定します。
言語選択画面の後(項2.10)、 インストールプログラムはシステムにディスクパーティションをマウントしようとします。 次に、シェルプロンプトを表示し、ここで必要な変更を行なうことができます。 変更には、インストールの完了セクションで説明しているように、 カーネルとコマンドラインをIPLソースに格納するなどが含まれます (項2.26)。
変更が完了したら、exit 0でシェルを終了します。 これによりCサイドから再起動になります。AまたはBサイド、*NWSSTG から再起動するには、 シェルを終了する代わりにシステムをオフにしてください。
システムがネイティブDASDディスクを使用する場合、 レスキューモードからSCSIユーティリティにアクセスする必要があるかもしれません。 これらのユーティリティはドライバディスクCD上にあります。 ドライバディスクCDは、特別な手順をとらない限りレスキューモードから マウントすることはできません。以下にその手順を説明します。
ご使用のLinuxシステムに割り当てられている2番目のCD-ROMドライブがある場合、 ドライバディスクCDを2番目のドライブにマウントできます。
CD-ROMドライブが1つだけなら、次の手順でNFSブートを設定する必要があります。
iSeries:
/qopt/red_hat/ppc/iSeries/boot.imgを Linuxシステムを格納しているiSeriesシステムのIFSにコピーします。 次のようなコマンドこれを行ないます。
COPY OBJ ('/qopt/red_hat/ppc/iseries/boot.img') TODIR('/tmp') |
注記、/tmpには、IFSにあるいずれの場所を入れても構いません。
pSeries:
linux rescue askmethodコマンドでCD-ROMからブートします。 これにより、CD-ROMドライブにデフォルト設定する代わりに、レスキューメディアの ソースとして手動でNFSを選択できるようになります。
1番目のインストールディスクを別のLinuxシステムのファイルシステム、 または他のLinuxシステムにコピーします。
このインストールディスクのコピーをNFSかFTPから利用できるようにします。
レスキューするシステムをオフ、または電源を落します。 IPLソースがIFSでboot.imgのコピーを指していること (上記のステップ1)以外は、 そのIPLパラメータをレスキューモードでインストールディスクをブートする方法の 説明にある通りに設定します。
インストールディスクがCD-ROMドライブに入っていないことを確認します。
Linux システムをIPLします。
項2.27に説明されているように、 プロンプトに従っていきます。インストールソースに関する追加のプロンプト が表示されます。NFSかFTP(適切な方)を選択して、次のネットワーク設定画面を 完了します。
Linuxシステムがレスキューモードでブートしたら、 CD-ROMドライブが使えるようになり、ドライバメディアをマウントして SCSIユーティリティにアクセスできます。