Red Hat Enterprise Linuxがインストールされたコンピューターを起動すると ブートローダーと呼ばれる特殊なプログラムによって オペレーティング システムがメモリーにロードされます。 ブートローダー プログラムは通常、システムのプライマリハードドライブ上 (又は、 他のメディアデバイス) に存在し、その唯一の任務は Linuxカーネルとそれが必要とするファイルをロードし、(場合によっては) 他のオペレーティングシステムをメモリにロードすることにあります。
Red Hat Enterprise Linuxを稼働することができる 各アーキテクチャは それぞれ異なったブートローダーを使用します。 各アーキテクチャに対応するブートローダーの一覧は次の通りです。
アーキテクチャ | ブートローダー |
---|---|
IBM® eServer™ iSeries™ | OS/400® |
IBM® eServer™ pSeries™ | YABOOT |
IBM® S/390® | z/IPL |
IBM® eServer™ zSeries® | z/IPL |
Intel® Itanium™ | ELILO |
x86 | GRUB 又は LILO |
AMD64 および Intel® Extended Memory 64 Technology (Intel® EM64T) | GRUB |
表 2-1. 各アーキテクチャのブートローダー
この章では、x86アーキテクチャ用にRed Hat Enterprise Linux で提供される 2つのブートローダー(GRUB と LILO)に関するコマンドと設定オプションについて説明します。