Red Hat Enterprise Linux 3: インストールガイド for x86, Itanium™, AMD64, および Intel® Extended Memory 64 Technology (Intel® EM64T) | ||
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なんらかの理由で起動時の画像表示を無効にする必要があれば、rootで入り /boot/grub/grub.confファイルを編集してそれから システムを再起動すれば、そのように出来ます。
これを実行するにはgrub.confファイルで splashimageで始まる行をコメントアウトします。 コメントアウトするには、該当ラインの先頭に # を挿入してください。
再起動するとgrub.confファイルが再度 読み込まれて 変更されます。
grub.confの上記の行でコメント解除、又はその行を追加することにより、 グラフィカルブートを再度有効に出来ます。
なんらかの理由で起動時の画像表示を無効にする必要があれば、rootで入り /etc/lilo.confファイルを編集してそれから LILOを再起動すれば、画像表示は出なくなります。
まず、rootになり、/etc/lilo.confファイル内のmessage=/boot/messageという 行をコメントアウト(あるいは削除)します。行をコメントアウトするには、その行の先頭に;記号を挿入します。次に/sbin/lilo -vと入力してLILO を再起動します。次回のブートで、以前のRed Hat Enterprise Linux リリースで 使用された物と同じ、LILO:プロンプトのテキスト画面が表示されます。
lilo.confファイル内のそのラインを追加する (またはコメント解除する)とLILOの再起動後に画像表示が可能になります。
X Windowシステムをインストールしていて、Red Hat Enterprise Linuxシステムにログインした時に、 グラフィカルなデスクトップ環境を出せない場合は、startxコマンドを 使用するとX Windowシステムのグラフィカルインターフェースを起動することができます。
このコマンドを入力して、
しかし、これは一度きりの修整ですので注意してください。今後のログイン手順を 変更するものではありません。
グラフィカルなログイン画面にログインできるようにシステムを設定するには、 /etc/inittalファイル内にあるランレベル選択の一桁の数字のみ 変更してファイル編集をする必要があります。この編集作業が終了したら、 コンピュータをリブートします。次回のログインからグラフィカルなログインプロンプトが 出るようになります。
シェルプロンプトを開きます。ユーザーアカウントで操作しているなら suコマンドをタイプしてルートになります。
ここで、gedit /etc/inittabとタイプして、 geditでファイルを編集します。 /etc/inittabファイルが開きます。最初の画面には、 以下のようなファイルの一部分が表示されます。
# Default runlevel. The runlevels used by RHS are: # 0 - halt (Do NOT set initdefault to this) # 1 - Single user mode # 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking) # 3 - Full multiuser mode # 4 - unused # 5 - X11 # 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this) # id:3:initdefault: |
コンソールからグラフィカルなログインに変更するには、 id:3:initdefault:の行にある数字を 3から5に変えます。
![]() | 警告 |
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デフォルトのランレベルの数字だけを 3から5に変更してください。 |
変更した行は以下のようになるはずです。
id:5:initdefault: |
変更に間違いがなければ、
これで、リブート後の次回ログインからグラフィカルな画面が出るように なります。
X (X Window システム)の起動に問題があるようなら、 X Windowシステムがインストールの実行中にインストールされていない可能性があります。
X Windowシステムが必要な場合は、Red Hat Enterprise Linux CD-ROMからそのパッケージをインストールするか、 アップグレードを実行します。
アップグレードを選ぶ場合は、X Windowシステムパッケージを選択し、アップグレードパッケージの 選択の過程で GNOME か KED のどちらか、または両方を選びます。
セットアップエージェントでユーザーアカウントを作成しなかった場合は、 rootとしてログインして、rootに割り当てているパスワードを入力します。
rootのパスワードを思い出せない場合、システムをlinux single としてブートします。
Itanium ユーザーは、eliloの後にブートコマンドをつけて ブートコマンドを入力する必要があります。
x86 ベースのシステムを使用していて GRUB がインストールされているブートローダである場合、 GRUBのブート画面が出た時点で、編集のためにeとタイプします。 選択しているブートラベルの設定ファイルにある項目リストが表示されます。
kernelで始まる行を選択して、ブートエントリを編集するために、 e とタイプします。
kernelの行の最後に 次の入力をします。:
single |
GRUB画面に戻った時点で、bとタイプして シングルユーザーモードでブートします。
x86 ベースのシステムを使用していて LILO がインストールされているブートローダである場合、
次に、LILOboot:プロンプトで linux singleと 入力します。
シングルユーザーモードでブートして、#プロンプトが出たら、 passwd rootとタイプします。 これで root の新しいパスワード が入力できるようになります。この時点で、shutdown -r nowとタイプすると新しい root パスワードでシステムを再起動することができます。
ユーザーアカウントのパスワードを忘れた場合は、rootとして操作する必要が あります。rootになるには、 su -と入力した後にプロンプトの 要求に応じてrootパスワードを入力します。そして passwd <username>と 入力して下さい。これで指定されたユーザーアカウントの新しいパスワードを入力し直すことがきます。
グラフィカルなログイン画面が出ない場合は、ハードウェアの互換性問題を確認してください。 ハードウェアの互換性リスト は次のサイトにあります。
http://hardware.redhat.com/hcl/ |
カーネルは全てのメモリ(RAM)を認識しないことがあります。 これはcat /proc/meminfoコマンドで 確認することができます。
表示されている値がシステム内のRAMの数値と同じか調べて下さい。 まちがっている場合は、次の行を /boot/grub/grub.confファイルに 追加してください。
mem=xxM |
xxの部分は自分のRAMのメガバイト数を 入力します。
/boot/grub/grub.confで、上記のサンプルは、 ほぼ次のように表示されます。
#NOTICE: You have a /boot partition. This means that # all kernel paths are relative to /boot/ default=0 timeout=30 splashimage=(hd0,0)/grub/splash.xpm.gz title Red Hat Enterprise Linux (2.4.21-1.1931.2.399.ent) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.4.21-1.1931.2.399.ent ro root=/dev/hda3 mem=128M |
再起動するとgrub.confへの変更が システム中で適用されます。
または、次の行を/etc/lilo.conf ファイルに追加することができます。
append="mem=xxM" |
appendコマンドはGRUBとLILOの両方で 機能することに注意してください。
xxの部分は自分のRAMの メガバイト数を入力します。イメージごとのappend行は完全に グローバルなappend行を書き換える ことに注意してください。 これをイメージごとの詳細に加えても良いでしょう。
/etc/lilo.confで、上記のサンプルは ほぼ次のように表示されます。
boot=/dev/sda map=/boot/map install=/boot/boot.b prompt timeout=50 image=/boot/vmlinuz-2.4.21-1.1931.2.399.ent label=linux root=/dev/sda1 initrd=/boot/initrd-2.4.21-1.1931.2.399.ent.img read-only append="mem=128M" |
/etc/lilo.confを変更した後は、 忘れずに/sbin/lilo -vを実行してください。
GRUB またはLILOの中でラベル/イメージの使用を指定するときに 実際にこのオプションを 渡すことによって、同じような効果を 作り出すことができることにも気を付けて下さい
GRUB起動画面が読み込まれた時点で、編集の意味で eを入力します。そうすると 選択された起動ラベルの設定ファイルの中に項目リストが 表示されます。
kernelで始まる行を 選択して、この起動エントリを編集するため eと入力します。
kernel行の最後に 次の入力をします。
mem=xxM |
または
append=xxM |
xxとはあなたのシステムのメモリの大きさです。
GRUB画面に戻ったら、bと入力して 新しいRAM仕様表示で起動させます。
グラフィカルLILO画面でboot:プロンプトへ行くために
linux mem=xxM |
Itanium ユーザーがブートコマンドを入力する場合は、 eliloの後にブートコマンドを付けて入力しなければなりなません。
xxには自分のシステム内の RAMのサイズを入れ換えることを忘れないようにしてください。
プリンタの設定が分からない場合やプリンタを正常に動作するのに問題がある 場合は、プリンタ設定ツールを使用して下さい。
シェルプロンプトでredhat-config-printerコマンドを タイプしてプリンタ設定ツールを起動します。 rootで操作していない場合は、継続するのにrootのパスワードが要求されます。
サウンドカードをインストールしているのに、何らかの理由で音が出ない場合は、 サウンドカード設定ツール(redhat-config-soundcard) ユーティリティを実行します。
サウンドカード設定ツールを使用するには、 メインメニュー => システム設定 => サウンドカードの検出と選択していきます。小さな テキストボックスが出てきてrootパスワードを要求してきます。
又は、シェルプロンプトでredhat-config-soundcardコマンドを 入力してサウンドカード設定ツールを立ち上げることも出来ます。rootで 操作していない場合は、継続するのにrootのパスワードが要求されます。
テキストベースの設定ツールを実行するには、rootとしてターミナルウィンドウでsndconfigと 入力します。sndconfigアプリケーションはデフォルトではインストールされませんが、Red Hat Enterprise Linuxの CD-ROM内に収納されていることに注意して下さい。
サウンドカード設定ツールが機能しない場合、 (サンプルサウンドが出なくて、オーディオが機能しない)、他にも方法がありますが、サウンドカード設定ツールの操作ほど簡単ではありません。それは modules.confファイルの編集です(この方法はほとんどの初心者には推薦できません)。又は、サウンドカードに添付されているマニュアルを 参照してください。
もし、Apache-ベースのhttpdサービス 又は、 Sendmail が スタートアップ時に止まる場合は、 以下のラインが /etc/hosts ファイルの中にあるかどうか確認してください。:
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost |
NVIDIAのチップセットを持っていてカーネルをアップデートしたばかりの場合、 ビデオ出力がありませんなどのビデオカードに関する問題が発生するかもしれません。
似たような問題が発生した場合、NVIDIAチップセットの最新カーネルドライバを ダウンロードしてください。詳細は次のサイトを参照してください。
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=linux_display_1.0-3123 |