Red Hat Enterprise Linux 3: IBM® S/390® 及び IBM® eServer™ zSeries® アーキテクチャ用 インストールガイド | ||
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rootアカウントとrootパスワードの設定はインストールに おいてもっとも重要なステップの一つです。rootアカウントは Windows NTマシーンで使用される管理者アカウントに 似ています。rootアカウントはパッケージのインストール、 RPMのアップグレード、ほとんどのシステムメインテナンス 実行に使用されます。rootとしてログインすると、システム を完全にコントロールすることができます。
![]() | 注記 |
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rootユーザー(スーパーユーザーとも 呼ばれる)とは、システム全体に対して完全なアクセスを有します。 故に、rootユーザーとしてログインするのは、システムの メインテナンスないしはシステム管理を行なうためだけに 限るべきでしょう。 |
rootアカウントの使用はシステム管理のみにします。 通常の使用にはroot以外のアカウントを作成して、 何かを緊急に修復する必要がある場合にsu - でrootに入ります。こうした基本的な規則を守ることにより、入力ミスや間違ったコマンドがシステムに与える影響を最小限に抑えることができます。
![]() | ヒント |
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rootになるには、ターミナル ウィンドウのシェルプロンプトでsu - と入力して |
インストールプログラムがシステム用に root パスワード [1] を設定するよう要求してきます。 root パスワードを入力しない限り、 インストールプログラムは次のセクションへ進行しません。
rootパスワードは少なくとも6文字の長さが必要です。入力するパスワードは画面に反映されません。 パスワードは2回入力します。2つのパスワードが一致しないときは、入力し直すよう要求されます。
rootパスワードはなにか自分で覚えやすく、しかし他人には 容易に想像できないものにします。自分の名前、電話番号、 qwerty(キーボードの1列の字)、 password、root、123456 、anteaterなどは すべて悪いパスワードの例です。良いパスワードとは、数字、 大文字と小文字が混ざった構成で、辞書にあるような単語を 含まないものです。例としては、Aard387vark 、420BMttNTなどです。 パスワードは大文字と小文字が区別されることに注意してください。 パスワードを書き留める場合は安全な場所に保管してください。 しかし、どんなパスワードでも書き留めない方がよいでしょう。
![]() | 注記 |
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このマニュアルに示したパスワード の例など使用しないようにしてください。パスワードの例の 使用は、セキュリティ上の問題があると考えられます。 |
![]() | ヒント |
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インストール完了後にrootの パスワードを変更するには、Root パスワードツール を使用します。 シェルプロンプトでredhat-config-rootpassword コマンドを入力してRoot パスワードツール を起動します。 root 以外で操作している場合、続行するため rootパスワードの入力が要求されます。 |
[1] | root パスワードは Red Hat Enterprise Linux システム用の管理者パスワードです。 root でログインするのは、システムメインテナンスが必要な時だけにしてください。 root アカウントは一般のユーザーに適用されている制限に関係なく操作を行なうことができるため、 root として加えた変更はシステム全体に影響を与える可能性があります。 |