2.3. インストールプログラムを実行する

LPARまたはVMシステムをブートするために第1章で 概説している手順を行なったら、S/390上の設定されたLinux インストールシステムに telnetsshします。 sshからのログオンの方がよいでしょう。

テキストモードプログラムはデフォルトでほとんどのインストールに実行されますが、 NFSインストール方法でVMインストール及びLPARインストールに使用できる グラフィカルなインストールプログラムをオプションで実行することができます。

注意注記
 

ネットワーク接続に時間がかかる、またはテキストベースのインストールを実行する場合、 parmファイルでDISPLAY=変数を 設定しないでください。テキストベースのインストールはグラフィカルインストールに 似ていますが、グラフィカルインストールはテキストベースのインストールでは 利用できないより詳細なパッケージ選択や他のオプションを提供しています。 できる限りグラフィカルインストールを使用することを強く推奨します。

グラフィカルインストールを実行するには、X Window システムサーバーまたは VNCクライアントをインストールしているワークステーションを使用します。 X11フォワーディングが可能なSSHクライアントかTelnetクライアントを使用します。 セキュリティ機能、及びXとVNCセッションのフォワード機能を備えているため SSHを強く推奨します。Linux イメージ(z/VMで実行中の Linuxゲスト)に接続する前に、SSHクライアントでX11フォワーディングを使用可能 にしてください。

2.3.1. X11フォワーディングを使用したインストール

例えば、Linuxイメージに接続してLinuxワークステーション上に X11フォワーディングでOpenSSHを使用したグラフィカルなインストールプログラムを 表示するには、ワークステーションのシェルプロンプトで次を入力します。

ssh -X linuxvm.example.com

-X オプションはX11フォワーディングを利用可能にします。

DNSやホスト名が正しく設定されていなかったり、Linuxイメージが ご使用のディスプレイでアプリケーションを開くことが許可されていない場合、 グラフィカルインストールプログラムは起動することができません。 正しいDISPLAY=変数を設定することでこれを防止できます。 パラメータファイルにパラメータDISPLAY=workstationname:0.0を追加します。workstationnameには、Linuxイメージに接続しているクライアントワークステーションの ホスト名を入れます。コマンドxhost +linuxvmを ローカルワークステーションで使用して、Linuxイメージがワークステーションに 接続できるよう許可します。

NFSからのグラフィカルインストールが自動的に開始されない場合、 parmファイルにあるDISPLAY=変数の 設定を確認します。VMインストールを行なっている場合は、 リーダにある新しいparmファイルをロードするために インストールを再実行します。また、X11フォワードされたディスプレイを実行する際、 Xサーバーがワークステーションマシンで起動されているか確認します。 最後に、グラフィカルインストールをサポートするのはNFSインストール方法のみのため、 このNFSインストール方法が選択されているか確認します。

2.3.2. VNCを使用したインストール

VNCを使用している場合、ワークステーションSSHターミナル上のメッセージが VNCクライアントビューワの起動を指示し、VNCディスプレイの仕様を詳述します。 SSHターミナルからの仕様をVNCクライアントビューワに入力して、 インストールを開始するためにLinuxイメージに接続します。

Linuxイメージにログインすると、loaderが インストールプログラムを起動します。

loaderが起動すると、インストール方法を選択するための 画面がいくつか現われます。