Red Hat Enterprise Linux 3: IBM®eServer™iSeries™及びIBM®eServer™pSeries™ アーキテクチャ用 インストールガイド | ||
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ネットワークベースのインストールを実行している場合、 インストールCD(または、他いずれのタイプのCDも)がホストパーティションの ドライブにないことを確認してください。 ドライブにCDがあると予期せぬエラーの原因となる恐れがあります。 |
Red Hat Enterprise Linux インストールメディアがネットワークインストール(NFS、FTS、HTTP経由)か、 ローカルストレージからのインストールのどちらかに利用できなければなりません。 NFS、FTP、HTTPのインストールを行なっている場合は、次の手順を使用します。
ネットワークからのインストールに使用するNFS、FTP、HTTPサーバーは、 完全なRedHat/ディレクトリを提供できる別々の マシンでなければなりません。RedHat/base/ディレクトリと RedHat/RPMS/ディレクトリが使用でき、 全インストールCD-ROMからのすべてのファイルが配置されている必要があります。
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以下で指定されているディレクトリは/location/of/disk/space/に該当します。 つまり、RedHat/ディストリビューションディレクトリ 自体は含まず、これの配下にあるディレクトリということです。 例えば、インストールステージサーバー上の/export/redhat/内にRed Hat Enterprise Linux 3インストールファイルがある場合、 /location/of/disk/space/は、 /export/redhat/になります。 |
インストールCD-ROMからRedHat/ディレクトリを インストールステージサーバーとして動作するLinuxマシンにコピーするには、 以下の手順を行ないます。
各バイナリCd-ROMに、以下のコマンドを実行します。
mount /mnt/cdrom
cp -var /mnt/cdrom/RedHat /location/of/disk/space
/location/of/disk/space/は、/export/redhat/など 自分で作成するディレクトリです。
umount /mnt/cdrom/
RedHatディレクトリにリリースノートは含まれませんので 注意してください。意図的にリリースノートをコピーしない限り、Red Hat Enterprise Linux のインストール中に利用することはできません。 リリースノートはHTML形式でディスクの根元にあります。 このファイルをインストールディレクトリにコピーします。例えば、
cp /mnt/cdrom/RELEASE-NOTES*.html /location/of/disk/space/
また、リリースノートはオンラインのhttp://www.redhat.com/docs/からも見ることが できます。
次に、/location/of/disk/space/をNFS、FTP、HTTP経由でインストールプログラムにアクセスできるようにし、 クライアントからのアクセスを確認します。
NFSには、1つの特定システムにエクスポートするために、 1つのエントリを/etc/exportsに追加してディレクトリをエクスポートします。
/location/of/disk/space client.ip.address(ro,no_root_squash) |
すべてのマシンにエクスポートするには(すべてのNFSシステムに適切ではありません)、 次を追加します。
/location/of/disk/space *(ro,no_root_squash) |
NFSデーモン(Red Hat Enterprise Linuxマシン上で、/sbin/service nfs startを使用)を起動します。NFSがすでに稼働中なら、 設定ファイルを再ロードします(Red Hat Enterprise Linuxシステム上で、 /usr/bin/service nfs reloadを使用する)。
Red Hat Enterprise Linux システム管理ガイドで次に続くNFS共有を必ずテストします。
RedHat/ディレクトリがNFS共有ディレクトリに表示されない場合、 パスが誤ってマウントされているか、エクスポートされているかもしれません。
また、FTPインストールとHTTPインストールはセカンドタイプのツリー構造をサポートします。 インストールCD-ROMの内容にアクセスしやすくするためには、 各CD-ROMかISOイメージをFTPサーバーまたはHTTPサーバー上の次のマウントポイント でマウントします(XはCD-ROMまたはISOイメージの枚数)
/location/of/disk/space/discX/ |
例えば、
mount -o loop CD1.iso /location/of/disk/space/disc1/ |
NFSインストールでは、インストールツリー全体をコピーするのではなく、 ISO(または、CD-ROM)イメージを使うことができます。 ディレクトリの必要なISOイメージ(バイナリRed Hat Enterprise Linux CD-ROM)を配置したら、 NFS経由のインストールを選びます。それから、インストールプログラムを そのディレクトリでポイントしてインストールを実行します。
インストールをする前にISOイメージが完全であることを検証することで、 NFSインストール中に頻繁に遭遇する問題を回避する役に立ちます。 インストール実行前にISOイメージが完全であることを検証するには、 md5sumプログラムを使用します (各種オペレーティングシステムに使用できる数多くのmd5sum があります)。md5sumプログラムは、ISOイメージとして 同じサーバー上にあるはずです。
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ISOイメージには md5sum が組込みになっています。ISOイメージのチェックサム整合性を テストするには、インストールブートプロンプトで次のように入力します 。
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さらに、updates.imgと呼ばれるファイルがインストール元の ディレクトリに存在する場合は、インストールプログラムの更新に使用されるものです。 Red Hat Enterprise Linuxの各種インストール方法、及びインストールプログラム更新の適用方法についての 詳細はanacondaRPMパッケージのファイル install-methods.txtを参照してください。
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ISOイメージは、Red Hat Enterprise Linux の1リリース、1タイプ用のISOイメージしか ディレクトリ内に持てません。 |