この付録の中では一般的なインストールの問題とその対策について説明しています。
一般的にセグメント障害として知られる シグナル11のエラーとは、そのプログラムがアクセスしたメモリのロケーションは 割り当てられていませんという意味です。
インストールの途中で致命的なシグナル11エラーが表示された場合は、 システムバスのメモリ内のハードウェアエラーが原因だと考えられます。 メモリ内のハードウェアエラーは、実行可能なファイルの問題または システムのハードウェアでの問題が原因となる可能性があります。 pSeries システム上で、ご使用のシステムに提供されていた ハードウェア診断プログラムを実行すると、ハードウェアの問題(CPUキャッシュや メモリエラーなど)を特定するのに役立つはずです。
ご使用のディスクがRed Hatの最新のインストールと補助用のブートディスクで あることを確認してください。最新のバージョンがあるかどうかオンラインerrataで確認してください。 もし最新のイメージを使用してもまだ失敗する場合は、 ハードウェアの問題の可能性があります。普通は、このエラーの発生場所は メモリーか CPUキャッシの中です。 ファームウェアで CPU キャッシュをオフにするとこのエラーがなくなる可能性があります。 また、問題がメモリとスロットのどちらに関連しているのか確認するために、 マザーボードのスロットからメモリーを抜いて入れ換えてみることもできます。
また、256MBのメモリさえあればインストールを実行してみる こともできます。mem=256Mブートオプションでインストール プログラムをブートすることによって行ないます。このオプションを試すには、 インストールブートプロンプトで、次を入力します。
mem=xxxM |
xxxの部分にメモリの値をメガバイトで 入力します。
iSeriesシステムのユーザーは、他のOS用にこのガイドに記載されている ブートオプションを追加することを忘れないようにしてください。 先ず、ホストOS/400パーティションにiSeriesユーザーとしてログインし、 パーティション用にNWSD内でIPLパラメータを設定します。
もう一つのオプションは、インストールCD-ROMに対しメディアチェックを実行する ことです。ISOイメージのチェックサムの保全性をテストするため、インストール過程のブートプロンプトで次のようにタイプします。
linux mediacheck |
このコマンドは、CD、DVD、ハードドライブISO、NFS ISO の各インストールで機能します。
iSeriesシステムのユーザーは、他のOS用にこのガイドに記載されている ブートオプションを追加することを忘れないようにしてください。 先ず、ホストOS/400パーティションにiSeriesユーザーとしてログインし、 パーティション用にNWSD内でIPLパラメータを設定します。
シグナル11 エラーに関しての詳細は 以下のサイトを御覧ください。:
http://www.bitwizard.nl/sig11/ |