39.4. アップグレードの実行

必要なカーネルRPMパッケージの準備ができたら、既存のカーネルを アップグレードします。rootとしてログインし、シェルプロンプトで カーネルRPMパッケージの入っているディレクトリに移動し、 次のステップに従います。

誓要項目重要
 

万一、新規カーネルに問題がある可能性に備えて、古いカーネルを 保存しておくことを強くお薦めします。

古いカーネルを保存しておくには、rpmコマンドに 引数-iを付けて使います。kernel パッケージをアップグレードするためにオプション-U を使用すると、 現在インストールされているカーネルを上書きします (カーネルバージョンが異なる場合があります)。

rpm -ivh kernel-2.4.21-1.1931.2.399.ent.<arch>.rpm 

マルチプロセッサシステムの場合、kernel-smp パッケージもインストールします(カーネルバージョンが異なる場合があります)。

rpm -ivh kernel-smp-2.4.21-1.1931.2.399.ent.<arch>.rpm 

システムがi686ベースであり、 4Gバイトを超えるRAMを備えている場合は、 i686アーキテクチャ用に構築されたkernel-hugemem パッケージもインストールします(カーネルバージョンが異なる場合があります)。

rpm -ivh kernel-hugemem-2.4.21-1.1931.2.399.ent.i686.rpm 

kernel-sourceパッケージまたはkernel-utils パッケージをアップグレードする場合は、 元のバージョンは必要はないでしょう。 次のコマンドを使用してこれらのパッケージをアップグレードします (バージョンが異なる場合があります)。

rpm -Uvh kernel-source-2.4.21-1.1931.2.399.ent.<arch>.rpm 
rpm -Uvh kernel-utils-2.4.21-1.1931.2.399.ent.<arch>.rpm

次のステップは初期RAMディスクイメージが作成 されていることを確認します。詳細に ついては項39.5を 参照してください。