第 36章. プリンタ設定

ユーザーはプリンタ設定ツールを使用してプリンタを設定することができます。このツールはプリンタ設定ファイル、印刷スプールディレクトリ、印刷フィルターを保守を行ないます。

Red Hat Enterprise Linux 3はCUPS印刷システムを使用します。 システムが、CUPSを使用していた以前のRed Hat Enterprise Linuxバージョンからアップグレードされている場合、 アップグレードプロセスは設定済みのキューを保存しています。

プリンタ設定ツールを使用するにはrootの権限が必要です。 このアプリケーションを開始するには、パネル上からメインメニューボタン =>システム設定 =>プリンタ設定 と進みます。 又は、コマンドredhat-config-printerを入力します。このコマンドは、 それがグラフィカルデスクトップ環境から、又はテキストベースのコンソールから実行 されたかに応じて、自動的にグラフィカルバージョンかテキストベースバージョンの 実行を決定します。

シェルプロンプトでコマンドredhat-config-printer-tuiを 使用すれば、プリンタ設定ツールをテキストベースの アプリケーションとして実行することが出来ます。

誓要項目重要
 

/etc/printcapファイル又は/etc/cups/ ディレクトリ内のファイルを編集しないで下さい。プリンタデーモン(cups が起動/再起動する度に、新しい設定ファイルが動的に 生成されます。このファイルはプリンタ設定ツールに変更が 適用された時にも動的に生成されます。

図 36-1. プリンタ設定ツール

以下のようなタイプの印刷キューを設定できます:

誓要項目重要
 

新規の印刷キューを追加したり、又は既存のものを変更したりする場合、 その変更を有効にするにはそれを「適用」する必要があります。

適用ボタンをクリックすると、変更した内容が保存され プリンタデーモンが再起動します。変更はプリンタデーモンが再起動すると 設定ファイルに書き込まれます。別の方法として、操作 => 適用と選択することでも実行できます。

36.1. ローカルプリンタの追加

コンピュータのパラレルポート、あるいはUSBポートに接続されているローカルプリンタを 追加するには、メインのプリンタ設定ツールウィンドウ内で 新規ボタンをクリックして図36-2に 示すようなウィンドウを出します。そして進むボタンをクリックして 続けます。

図 36-2. プリンタの追加

図36-3の画面で示してあるように、プリンタ名の テキストフィールドにプリンタ用の独特の名前を入力します。プリンタ名は空白を含むことができず、 文字で始まる必要があります。 プリンタ名は文字、数字、ハイフン(-)、下線(_)を含むことが出来ます。 オプションとして、空白を含むことができるプリンタ用の短い説明を入力します。

図 36-3. プリンタ名の選択

進むボタンをクリックすると、図36-4が表示されます。プリンタタイプの 選択メニューからローカル接続のプリンタを選択します。 デバイスは通常、パラレルプリンタ用には/dev/lp0であり、 USBプリンタ用には/dev/usb/lp0です。一覧にデバイス名が 表示されない場合は、デバイスを再スキャンボタンをクリック してコンピュータを再スキャンするか、又はカスタムデバイスボタンを クリックして、手動でそれを指定します。進むボタンをクリックして 続けます。

図 36-4. ローカルプリンタの追加

次にプリンタの種類を撰択します。 詳細は項36.7をご参照下さい。