Red Hat Enterprise Linuxカーネルは、Red Hatカーネルチームによってカスタマイズされ、 サポートされるハードウェアとの統合性と互換性を確保しています。 Red Hatはカーネルをリリースする前に、一連の厳しい品質保証テストを行ない合格したもののみをリリースしています。
Red Hat Enterprise LinuxのカーネルはRPM形式でパッケージされていますので、 アップグレードと確認を容易に行うことができます。たとえば、 Red Hat, Inc. 提供のkernel RPMパッケージ をインストールするとき、initrdイメージ が作成されます。したがって、別のカーネルをインストールした 後で、mkinitrdコマンドを使用する必要は ありません。 また、ブートローダー設定ファイルが新規カーネルを含むように変更 します。
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ユーザーによるカスタムカーネルの構築は、Red Hatインストール サポートチームによってサポートされていません。ソースコード からのカスタムカーネルの構築に関する詳細については、 付録Aを参照してください。 |
Red Hat Enterprise Linux には次のカーネルパッケージが含まれています (ご使用のアーキテクチャに適用されないものもあります)。
kernel — カーネル及び次の主要機能が含まれます。
x86及びAthlonのシステムに対するユニプロセッサのサポート(複数プロセッサのシステムで作動できるが、1プロセッサのみ使用されている場合)。
その他すべてのアーキテクチャに対するマルチプロセッサのサポート
x86のシステムの場合、最初の4GBのRAMのみが使用されます。 RAMが4GBを超えるx86システムにはkernel-hugemem パッケージを使用します。
kernel-hugemem — (i686のシステム限定) kernelパッケージに有効にされているオプションへの追加。 主な設定オプションは次の通りです。
4GB以上のRAMのサポート(x86の場合は16GBまで)
PAE (Physical Address Extension)、またはPAEをサポートする x86のプロセッサでの3レベルページング
マルチプロセッサに対するサポート
4GB/4GB スプリット — 4GBのカーネル用仮想アドレススペース及び x86のシステムでの約4GBの各ユーザープロセス用仮想アドレススペース
kernel-BOOT — インストール時のみ使用
kernel-pcmcia-cs — PCMCIAカードのサポートが含まれる
kernel-smp — マルチプロセッサのシステム用のカーネルを 含む。以下が主な機能。
マルチプロセッサ(SMP)サポート
4GB以上のRAMのサポート(x86の場合は64GBまで)
PAE (Physical Address Extension)、またはPAEをサポートする x86のプロセッサでの3レベルページング
kernel-source — Linuxカーネル用の ソースコードファイルを含む。
kernel-utils — カーネルやシステムのハードウェアの制御に使用できる ユーティリティが含まれている。
kernel-unsupported — これが存在するアーキテクチャが いくつかある。
すべてのハードウェアに対するサポートをRed Hat Enterprise Linuxに含ませるのは不可能なため、 このパッケージにはインストール中またはインストール後にRed Hat, Inc.で サポートされないモジュールが含まれています。 このパッケージはインストールプロセス中にはインストールされません。 インストール後にインストールする必要があります。 サポートされないパッケージにあるドライバはできる限り提供できるよう努力しています — 更新及び修正が将来的に取り入れられるかは保証の限りではありません。