36.13. プリンタの共有

プリンタ設定ツールの設定オプションを共有する機能は、 CUPS印刷システムを使用している場合にのみ利用できます。

ネットワーク上の別のコンピュータのユーザーに、自分のシステムで設定したプリンタの 使用を許可することをプリンタの共有と呼びます。デフォルトでは プリンタ設定ツールで設定したプリンタは共有ではありません。

設定されたプリンタを共有するには、プリンタ設定ツールを スタートして、一覧からプリンタ1つを選択します。それから操作 のプルダウンメニューから共有を選択します。

注意注記
 

プリンタが選択されていないと、 操作 => 共有の選択は 単に、通常全般タブに表示されるシステム全体の 共有オプションを表示するだけです。

プリンタタブ上で、プリンタを他のコンピュータで利用出来る ようにするオプションを選択します。

図 36-17. プリンタオプション

プリンタを共有する選択をした後、デフォルトでは全てのホストが 共有プリンタでの印刷を許可されます。ネットワーク上の全てのシステムにそのプリンタでの 印刷を許可することは、特にシステムが直接インターネットに接続してある場合は危険です。 All hostsのエントリを選択して編集ボタンを クリックします。図36-18に示すようなウィンドウが 表示されますのでその中でこのオプションを変更することが推奨されます。

プリンタサーバーでファイアウォールを設定している場合、それは受信のUDPポート631で 接続の送信と受信が出来る必要があります。クライアント(印刷要求を送るコンピュータ)で ファイアウォールを設定している場合、ポート631で接続の送信と受信を許可される必要が あります。

図 36-18. 許可されたホスト

全般タブは、プリンタ設定ツール内で見えない ものを含めて、全てのプリンタ用の設定を構成します。2つのオプションがあります:

図 36-19. システム全体の共有オプション