36.10. 設定ファイルの保存

プリンタの設定がプリンタ設定ツールを使用して保存されると、 /etc/cupsディレクトリにファイルを生成する自信の設定ファイルを作成します。 コマンドラインオプションを使用して、プリンタ設定ツール ファイルの保存や復元ができます。 /etc/cupsディレクトリが同じ場所に保存又は復元された場合、 プリンタデーモンが再起動する度に プリンタ設定ツール設定ファイル により 新しい/etc/printcapファイルが作成されるため、プリンタ設定は 修復されません。システムの設定ファイルのバックアップを作成する時は、 次の方法で、プリンタ設定ファイルを保存します。

プリンタ設定を保存するには、rootとして以下のコマンドを入力します:

/usr/sbin/redhat-config-printer-tui --Xexport > settings.xml

これで、設定がsettings.xmlファイルに保存されます。

このファイルが保存されると、プリンタ設定の復元に使用できます。これは、プリンタ設定が 削除された場合、Red Hat Enterprise Linuxが再インストールされた場合、又は同じプリンタ設定が複数システムに 必要な場合などに役に立ちます。このファイルは再インストールの前に別のシステムに保存しておく 必要があります。設定を復元するにはrootとして次のコマンドを入力します:

/usr/sbin/redhat-config-printer-tui --Ximport < settings.xml

既に設定ファイルを所持しており(システム上で1つ又は複数のプリンタを設定している状態)で 別の設定ファイルをインポート使用とした場合、その既存の設定ファイルは上書きされてしまいます。 既存の設定を維持して、保存ファイル内に設定を追加する場合は、双方のファイルを 次のコマンドで(rootで)マージ(融合)することが出来ます:

/usr/sbin/redhat-config-printer-tui --Ximport --merge < settings.xml

プリンタの一覧はここで、システム上で設定したプリンタと更に保存された設定ファイルから インポートしたプリンタで構成されています。インポートした設定ファイルが、システム上の 既存の印刷キューと同じ名前の印刷キューを持つ場合、インポートファイルの印刷キューが 既存のプリンタを上書きします。

設定ファイルをインポートした後には(mergeコマンドの使用に関係なく)、プリンタデーモンを再起動する必要があります。次のコマンドを入力して下さい。:

/sbin/service cups restart