ユーザーマネージャを使用するとローカルのユーザーとグループを、 表示、変更、追加、削除などすることができます。
ユーザーマネージャを使用するには、 redhat-config-users RPM パッケージがインストールされていて、 X Window Systemを起動している状態で、rootの権限を使う必要があります。ユーザーマネージャをデスクトップからスタートする場合は、 (パネル上の)メインメニューボタン => システム設定 => ユーザーとグループと順に選択します。 あるいは、シェルプロンプト(例えば、XTermやGNOMEターミナル)でredhat-config-users コマンドを入力してもスタートできます。
システムの全ローカルユーザーの一覧を表示するには、 ユーザータブをクリックします。 システムの全ローカルグループの一覧を表示するには、 グループタブをクリックします。
特定のユーザーやグループを検索するには、検索フィルタフィールドに、 名前の最初の数文字を入力します。
ユーザーまたはグループを並べ替えるには、列名をクリックします。 ユーザーまたはグループは、その列の値によって並べ替えられます。
Red Hat Enterprise Linuxは、500までのユーザーIDをシステムユーザー用に予約しています。 デフォルトでは、ユーザーマネージャはシステムユーザーを表示しません。 システムユーザーを含めたすべてのユーザーを表示するには、 プルダウンメニューから設定をクリックして システムユーザーとグループをフィルタのチェックをはずします。
新しいユーザーを追加するには、ユーザを追加ボタンをクリックします。 図35-2に示すようなウィンドウが開くので、 該当のフィールドに追加するユーザーのユーザー名とフルネームを入力します。パスワードとパスワードの確認フィールドに、 ユーザーのパスワードを入力します。パスワードは6文字以上でなければなりません。
![]() | ヒント |
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ユーザーのパスワードは、長ければ長いほど、他人がそれを推定し、 許可なしにユーザーのアカウントにログインすることが困難になります。 1つの単語だけのパスワードは避け、 文字、数字、特殊文字などを組み合わせてパスワードにすることをお勧めします。 |
ログインシェルを選択します。どのシェルを選んでよいのかわからない場合は、/bin/bashのデフォルト値を使用します。 デフォルトのホームディレクトリは/home/ユーザー名 です。 ユーザーのために作られたホームディレクトリは変更することができます。 また、ホームディレクトリの作成の選択を解除して、 ホームディレクトリを作成しないようにすることもできます。
ホームディレクトリを作成するように選択すると、 /etc/skelディレクトリから新しいホームディレクトリに デフォルトの設定ファイルがコピーされます。
Red Hat Enterprise LinuxはUPG(User Private Group)スキームを使用します。 UPGスキームは、UNIXの標準グループ取り扱い方法の追加や変更はしません。 新しい取り決めを提供するだけです。新しいユーザーを作成すると、 デフォルトでユーザーと同じ名前の独自のグループが作成されます。 グループを作成したくない場合は、 ユーザー用にプライベートグループを作成の選択を解除します。
ユーザーのユーザーIDを指定するには、 ユーザーIDを手動で指定を選択します。 このオプションが選択されていない場合、 500から始まるユーザーIDが順番に新しいユーザーに割り当てられます。 500以下のユーザーIDは、Red Hat Enterprise Linuxによってシステムユーザー用に予約されています。
OKボタンをクリックしてユーザーを作成します。
パスワードの失効などの高度なユーザープロパティを設定するには、 ユーザーを追加した後にユーザーのプロパティを変更します。 詳細については項35.2を参照してください。
任意のユーザーを他のユーザーグループに追加するには、 ユーザータブをクリックし、ユーザーを選択し、 プロパティボタンをクリックします。 ユーザープロパティウィンドウで、 グループタブを選択します。 そのユーザーがメンバーとなるグループを選択します。 ユーザー用のプライマリグループを選択し、OKをクリックします。